新年度、そしてアメリカではQ2(第2四半期)のバタバタが少し落ち着いた今、ニューヨークやアメリカの最近の動き、そしてSiblingの活動を、クォーターごとにまとめてお届けしていきます。注目のトピック、公開レポート、今後のイベント情報もぜひチェックしてみてください。
💫 EVENT RECAP
Trends & Table: 最新トレンドを食事とともに語るディナーイベント
毎年1月にニューヨークで開催されるNRF(National Retail Federation)カンファレンスの最終日、「Trends & Tables」のディナーイベントを開催しました。日本からお越しいただいたゲストの皆さんと一緒に、最新のリテールトレンドについて語りながら食卓を囲む、楽しいひとときを過ごしました。
イベントでは、CX/リテールリサーチャーのRie Ehara とブランディングスペシャリストのMari Iwahara が、「2025年、ビジネスに取り入れるべきリテールトレンド」について発表。コロナ後のニューヨークにおける小売業の進化や、顧客体験をより豊かにするための創造的な空間活用法、「コ・リテーリング」のトレンドについて深掘り、リアルな視点や体験談を語りました。
プレゼンテーション後は、話題のトレンディなメニューを楽しみながら、ゲスト同士の交流が盛り上がり、夜遅くまで続きました。マンハッタンの自宅で素晴らしいホストをしてくださったRieさん、そして忙しいNRF期間中にも関わらずご参加くださったゲストの皆様に、心から感謝いたします!イベントの様子はこちらから。

👟 FIELD WORK
5 Days at SXSW 2025
テキサス州オースティンで毎年3月に開催される、世界最大級の複合イベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に参加してきました。カンファレンスだけでなく、展示やコンサート、企業によるアクティベーションも楽しめる、フェスのような体験が特徴のイベントです。普段の仕事のリズムを離れ、「遊びモード」で5日間過ごしたことで、セレンディピティによる発見を強く実感しました。そんな中、今年のSXSWで感じたこと:
📈 楽観ムードが戻る一方、企業出展は縮小傾向に
数年前のSVB破綻や、業界のレイオフ、不透明感が残る中でも、今年のSXSWはコロナ後初めて「正常に戻った」と感じられる空気に包まれていました。9日間で50万人以上が参加し、全体的には楽観ムードが復活。一方で、マーケティング予算の縮小が影響したのか、ブランド・アクティベーションやエキスポ会場のブースは例年よりも控えめな印象でした。👽 未来を見据えるマインドセットと、AI時代のクリエイティブシフト
毎年注目している2人の登壇者の話を、今年は現地で直接聞くことができました。未来学者 Amy Webb氏は、「もはやすべてが既存のルールに従わない」時代における、不快感や不確実性とどう向き合うかというマインドセットの重要性を強調。テクノロジスト John Maeda氏は、AIの次フェーズで注目されるAX(エージェント・エクスペリエンス)や、それにどうデザイナーが適応しているかを語っていました。🇺🇸 デザインとブランディングに見るアメリカ精神
デザイン分野では、“Americana(アメリカーナ)” をテーマにした美学や価値観への注目が集まりました。NASAのクリエイティブ・ディレクターは「発見を追うアメリカの精神」について語り、テキサスの中小企業からは、持続可能性や職人技を重視する取り組みが紹介されました。今という時代、そして「ザ・アメリカ」とも言えるオースティンで、「アメリカらしさ」とは何かを改めて考えさせられる体験でした。
🌟 楽しさと未来感が交差するブランド・アクティベーション
印象に残ったブランド・アクティベーションをいくつか紹介します。電動トラックメーカー Rivian の「エレクトリック・ロードハウス」では、車内エンタメとサステナビリティの未来を体験。韓国のスキンケアブランドは、街角の「Skincare Bodega」を模したポップアップで複数ブランドを展開し、強いビジュアルで注目を集めていました。さらに IBM は、AIとスポーツを融合させた「AIスポーツクラブ」を展開。中でも最も具体的かつスタイリッシュなAIのデモが印象に残りました。

👟 FIELD WORK
Don’t Die Summit で見てきた、次のウェルネス・ムーブメント
Netflixで人気を集めた寿命延伸理論で一躍有名になった健康インフルエンサー、Brian Johnsonが主催するDon't Die Summit に参加してきました。ニューヨークで初めて開催されたこのサミットには、アンチエイジング分野をリードするブランドや製品が多数出展し、Brian自身とそのチームが、老化プロセスを逆転させる最新のアプローチについて発表しました。
会場には、スリープテックやDNA検査、高気圧酸素カプセル、生物学的スキンケアなど、最先端の製品やサービスが集結。エクストリームにも見えるこれらの展示から、今後のウェルネス市場の方向性が感じられました。また、参加者が自らの「生物学的年齢」を知る血液検査や、フィットネスレベルを測る体験型エクササイズも実施。1,500人以上が来場し、長寿への関心の高まりと、産業全体の次のステージを示唆するイベントとなっていました。
とても興味深い発見が多かったため、このイベントの詳細や、ウェルネス業界の最新動向については、次回のSiblingのトレンドレポートで改めてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!

📌 SIBLING PICKS
ナショナリズムが高まるアメリカですが、ニューヨークのような都市部では、多文化的な視点が今も息づいています。その象徴とも言えるのが、4月末に発行されたThe New York TimesのT Magazineの「Culture Issue」。今年は特集テーマとして「Japan」を取り上げ、日本の文化が世界に与える影響力を掘り下げています。同誌が特定の国や文化を包括的に扱うのは今回が初めてで、現在の「日本ブーム」を映し出す象徴的な一冊となっています。
実際に、街の風景や日常会話、SNSなどからも、これまでにないレベルで日本への関心が最近高まっているのを圧倒的に感じます。以前から一部で根強かったポップカルチャーやアートへの関心が、SNSの拡散力や円安による旅行ブームもあって、より幅広い層に広がっている印象です。
特集を見て「ここまで来たか」と誇らしく思う一方、少し「トレンド疲れ」を感じる瞬間も。記事では多面的な視点から日本が紹介されているので、ぜひご覧ください。

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